不眠症における入眠困難の改善に『ロゼレム』

ロゼレムは、新しいメカニズムによる不眠症の治療薬です。従来の睡眠薬は薬の作用で強制的に眠らせますが、ロゼレムは、自然な眠りの機序に沿い、それを促すことによって眠りへと導きます。

わたし達の脳内には、体内時計ともいわれている睡眠・覚醒のサイクル調節機能があります。この体内時計を調節する部位（松果体や視交叉上核）には、メラトニンという物質が存在します。メラトニンは、体内時計に働きかけ、覚醒と睡眠を切り替えて、自然な眠りを誘う作用があり、睡眠ホルモンとも呼ばれています。ロゼレムはメラトニンの受容体を選択的に刺激することで自然な眠りへと導きます。

従来の睡眠薬は薬の作用で強制的に眠らすと前述しましたが、強制的な眠りであるため、眠りの質は高くありません。また、長期使用することによって、耐性や依存症が生じるなどの問題も生じます。しかし、ロゼレムは、自然な眠りの機序に沿った睡眠薬ですので、睡眠深度を正常に保ったままの睡眠が得られるといわれています。また、自然な機序に沿っているため耐性や依存症も生じないと考えられています。

◆効果
不眠症における入眠困難の改善

◆用法
通常、ラメルテオンとして1回8mg(1錠)を就寝前に経口投与。

◆注意事項
抗うつ剤であるフルボキサミンとの併用は控えること。
重篤な肝障害を患っている方や過去に患ったことがある方は、服用を控えること。
本剤の服用中は、車の運転など危険を伴う機械の操作はしないこと。
妊娠中・妊娠の可能性のある方・授乳中の方は、服用を控えること。